ＬＩＮＥスタンプ「裸体」審査基準考察
好評発売中（！）のアルさんスタンプですが、申請から承認されるまではかなり苦労しました。
スタンプをこれから作られる方、作っている方、実験したいけどヒマねえよ！な方へ向けて、「裸体」に関する審査基準について考察してみました。
2015/8/11 とりあえずルールどおり画像をそろえて初申請。
すると、5日後の2015/8/16にリジェクト連絡が…
「1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの」
「3.3.肌の露出が多いもの」
「5.2.権利の所在が明確でないもの（例：二次創作など）」
3つの理由でした。それぞれ見ていきましょう。
「1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの」
これについては二行目で補足されているとおり、単なる画像編集ミスです。丁寧な仕事をしろよ、という運営のご指示です。
「3.3.肌の露出が多いもの」
人間キャラで、肌の色が肌色（黄色人種？）なので、これにひっかかったのかと思います。このあとは丸印の画像を中心に見ていきます。
「5.2.権利の所在が明確でないもの（例：二次創作など）」
公式に二次創作をＮＧ宣言している某ネズミキャラを連想させる部分があるだけで簡単にはじかれます。下手したら消されます。
気を取り直し、「3.3.肌の露出が多いもの」への対策を検討しました。
どれくらいまでがＯＫで、どこから「肌の露出が多い」と判断されるのか…
そこで、以下のように服を着せて再申請（2015/8/19）してみました。
Before
After
裸じゃないし、服着てるし！大丈夫なはず。
2015/8/26に２回目のリジェクト連絡が…
「1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの」
１回目でひっかからなかった画像29に編集ミスがあったことを２回目で指摘されました。たまにこういうこともあるようです。
注目すべきは、
「3.3.肌の露出が多いもの」
「3.16.性的な表現を含むもの」
というリジェクト理由がコンボになって戻ってきた点です。「性的ッッ！」が追加です。
どうやら「縄の服」は露出が多く、性的だということみたいです。わからないものです。
気を取り直し、「3.3.肌の露出が多いもの」「3.16.性的な表現を含むもの」への対策を検討しました。
縄じゃない何かで、そこそこ露出を抑えた服を着せる…紳士として当然の装いを考えました。
そこで、以下のように服を着せて再申請（2015/8/28）してみました。
Before
After
これなら露出面積もおさえることができ、性的な要素もない…ない！はず。
2015/9/3に３回目のリジェクト連絡が…くやしい。
リジェクト理由はシンプルです。
「3.16.性的な表現を含むもの」
ブリーフとニーハイは性的な組み合わせである、ということがわかりました。逆に考えればやはり優良なジャンルなんでしょう。とにかく露出に関してはクリアできました。
気を取り直し、「3.16.性的な表現を含むもの」への対策を検討しました。
下着っぽさがなくなればいいはず。つまり公共の場での服装であればいいはず。
そこで、以下のように服を着せて再申請（2015/9/5）してみました。
Before
After
確かオリンピック（公共の場）でこういう選手いた！だから性的なはずがない！
2015/9/25に４回目のリジェクト連絡が…前回までは1週間後には連絡がきていたのですが、今回は3週間後。そろそろ運営は怒っているのかもしれません。
「3.3.肌の露出が多いもの」
「3.16.性的な表現を含むもの」
性的な表現を改善することに集中したあまり、なんと「3.3.肌の露出が多いもの」を復活させてしまいました。
まあ、確かに露出は多いような気がします。運営のご指摘はもっともです。しかし、レスリングの選手っぽい姿が「性的ッッ！」とは何事でしょうか。世の無常です。
気を取り直し、「3.3.肌の露出が多いもの」「3.16.性的な表現を含むもの」への対策を検討しました。
露出をおさえつつ、雑誌などで見られるような表現方法ならＯＫかもしれない。
そこで、以下のように服を着せて再申請（2015/9/26）してみました。
Before
After
ヤン○ガとかヤンジ○ンとか、そういうの。これならいけるはず。
2015/10/14に５回目のリジェクト連絡が…今回も再申請から3週間後です。
「3.3.肌の露出が多いもの」
「3.16.性的な表現を含むもの」
グラビアアイドルは露出が多く、性的であることがわかりました。
けっこう頑張ったのに…残念です。
気を取り直し、「3.3.肌の露出が多いもの」「3.16.性的な表現を含むもの」への対策を検討しました。
グラビアアイドルではなく、真のアイドルに近づけることでこの二つの課題を解決できのでは？
そこで、以下のように服を着せて再申請（2015/10/15）してみました。
Before
After
真のアイドル（若くてかわいい女の子とは限らない）。
2015/10/27に６回目のリジェクト連絡が…
「1.1.LINEが定めるフォーマットに合致しないもの」
「5.2.権利の所在が明確でないもの（例：二次創作など）」
1.1はただの編集ミスなので無視です。
性的、露出の多さはクリアできましたので、真のアイドルに感謝です。
問題なのは、「二次創作を公式に認めている真のアイドルのコスチューム」なのに、「権利の所在が明確でない」と判断された点です。本人に使ってもらえたら…と思うと本当にくやしいです。
ここからどうしようかと考え、2通りの方法を考えました。
Ａ．このコスチュームが黒だからダメだったんだ。そうだ赤にしよう。
Ｂ．このコスチュームがこの形だからダメだったんだ。そうだ改造しよう。
とりあえずＡ．案で進めることにしました。
そこで、以下のように色を変更して再申請（2015/10/27）してみました。
Before
After
すると…2015/11/9に承認され、リリースすることが「できてしまいました」→販売中！
嬉しいのですが、Ｂ．案も作成しておいたのに世に出ないことになってしまいました。
幻のＢ．案は以下。
このへんのほうがわかりやすいかも。
結論：人間キャラの場合、ハーフパンツをはかせるのが望ましい。また、上半身の胸部分はいやらしくない程度に隠れていることが望ましい。裸体はできるだけさらさず、奥ゆかしさを尊重する画像作りが大切。
補足：公式で二次創作ＯＫとされていても、LINEとしてはＮＧなので注意。
アルさんスタンプは絶賛（！）発売中です。気に入ったら買ってくださいね！
